見えない的を狙えの続編です!
以前の記事はこちら (10月10日 見えない的を狙え)
前回「狙い通りまっすぐ掘っていけるの?
もし曲がったら、方向や角度の調整をどうやってやるの?」という疑問がでましたね。
本工事では、集水井OW-7からOW-6に向かって排水管を71m掘り進めます。
方向(左右)、角度(上下)のずれがあると
OW-6にたどり着かなかったり、勾配が足りず排水できない可能性があるんです。
今回は、排水管が進んでいる位置を知る方法を紹介します。
とっても簡単に説明すると
トランシットを覗いてターゲットの見え方を確認すると位置がわかるというものです。
排水管の中には、以前紹介したハンマーとオーガーが入っていて
ターゲットはハンマーのすぐ後ろのオーガーに取り付けます。
オーガーは中空で、集水井内からターゲットを見通すことができます。
掘り進めていく角度でトランシット(角度を計測する測量機器)をセットし、
ターゲットを覗きます。
(トランシットの位置は、10月10日の記事もご参照ください。)
トランシットから見えるターゲットの様子は、図の①②です。
トランシットを覗くと十字に線が入っていて
そこからターゲットの光がどれだけずれているかで位置がわかります。
ターゲットの真ん中には、直径0.5㎝の発光ダイオードが3つ。
そこから3.5㎝のところにもう1つあります。
オーガーと一緒に回転させると
①の場合、外側の光はセンターから3.5㎝の位置を回り続けます。
②の場合、外側の光が見え隠れします。
十字の線と光の位置から左に3.5㎝、上に0.5㎝ずれていることがわかります。
これで、排水管が進んでいる位置がわかりましたね!
次回、曲がった時に調整する方法を紹介します。