下水熱を利用した融雪技術-新潟市内で工事中
2018年12月07日 更新
現在、新潟市中央区の交差点で、下水の熱を利用して道路の雪を溶かす工事を進めています。生活排水や、雨水が地下を流れる下水の温度は、冬でも10度前後に保たれています。その熱をポンプを使って回収し、地下に這わせた管から地表に放出することで、雪を融かす技術です。
今回の工事は、興和、積水化学工業、新潟市による共同研究体が、国土交通省の実証事業(B-Dashプロジェクト)として取り組んでいるもので、すでに一昨年前に新潟市役所前のバス停付近の歩道でも設置しており、効果を上げています。
今回の技術は下水管の中を通る採熱管と道路の舗装部分に、さらに熱効率を上げた素材を採用し、放熱量の向上を期待しています。工事は12月下旬の完成を予定しており、3月末までに得たデータから効果を検証する予定です。