砂防関係施設点検・診断

砂防関係施設を診る

砂防関係施設点検・診断
地すべりや斜面崩壊を抑制・抑止するために施されている横ボーリング、集水井、排水トンネル、グラウンドアンカーなどの砂防関係施設は、その維持・管理と長寿命化計画策定の基礎資料にすることを目的にして施設点検が定期的に行われています。
当社は、全国でも有数の地すべり多発県である新潟県を拠点としており、数多くの施設点検の実績を有しております。また、その中で培ったノウハウから集水井や排水トンネルの点検・監視装置も独自開発・実用化している他、吹付のり面の老朽化を診断する調査技術も有し、効率的に砂防関係施設や法面保護工の点検・診断・監視が実施できる体制を整えております。

地すべり対策の地下水排除工として施工されている集水井や排水トンネルは、その機能が大きく低下すると地下水の排除ができなくなり、地すべりの安定度が低下する危険性があり、定期的に内部の点検が行われています。
集水井内部の点検では、有毒ガスや酸欠による危険が伴う他、古い集水井では昇降設備などが腐食・劣化している可能性もあるため、近年から安全かつ効率的な手法として観察カメラを利用した点検が行われています。
排水トンネル内部の点検においては、従来から目視観察による手法が主流となっておりますが、変状が大きくなる前の早い段階での把握が難しいという問題がありました。
当社は、観察カメラによる集水井内部の点検に逸早く着眼し、独自の集水井点検カメラを開発・実用化しています。また、排水トンネルの点検においても、内空変位を自動観測できるシステムを開発・実用化しており、集水井・排水トンネルの点検・監視の効率化を図ります。

カメラを利用した集水井内部点検状況

カメラを利用した集水井内部点検状況

レーザーを利用した排水トンネル内空変位計測状況

レーザーを利用した排水トンネル内空変位計測状況

のり面の風化や崩壊などを防止・緩和するために施されているモルタル・コンクリート吹付工は、施工から数十年経過して老朽化が進み、補修・補強が必要な危険箇所が多くなっています。
吹付のり面の補修・補強を効率的かつ効果的に行うためには、危険個所の的確な抽出と老朽化の程度を評価する必要があります。当社では、熱赤外線映像調査とコンクリートテスター調査を組み合わせて診断を行い、吹付背面の空洞の有無に加え、吹付面の強度評価も行えます。

温度差分布画像(差画像)の例

温度差分布画像(差画像)の例

コンクリートテスター調査状況

コンクリートテスター調査状況

このページに関係するカタログ

ホーム > インフラ管理分野 > 耐震化・老朽化対策事業 > 砂防関係施設点検・診断